ペットを迎えたいけれど、購入費用が捻出できないという人は少なくないのでは。ペットを購入するには、まとまったお金が必要となります。
そこで今回は、ペットの購入資金を賄うのに利用できるペットローンの内容や審査、利用する際の注意点などについて解説します。
ペットローンとは
ペットローンとは、ペットに関する費用を賄うためのローンです。ペットの購入費や医療費、エサ代、トリミング費用などを準備するのに利用できます。
ペットを飼いたいと思っても、ペットショップで購入するにはまとまったお金が必要です。手元に十分な資金はないがペットを購入したい人に、ペットローンは活用されています。
ペットローンの種類は?
ペットローンには、銀行が提供するローンと信販会社が提供するローンがあります。
銀行が提供するペットローンは、金利が低めに設定されているものが多く、ペットの購入資金のほか、医療費やトリミング費用など使途が幅広いので活用しやすいかもしれません。しかし、ペットローンを契約する際の審査には、時間がかかり、ペットローンを提供する銀行もそれほど多くありません。
銀行が扱う多目的ローンの中には、使途の1つとしてペットに関する費用も認めているところがあります。利用を検討する際は、最寄りの銀行で確認するとよいでしょう。
一方で、信販会社が提供するペットローンは、ペットを購入する際にペットショップで契約できるので、手間がかかりません。また、銀行ほど審査に時間がかからず、ペットショップにより異なりますが、キャンペーンなどで金利がかからない場合もあります。
ただし、ローンの使途がペットの購入費に限定される場合が多いため、ペット関連グッズや医療費などは別途工面する必要があります。
ペットローンの対象となる使い道は?
ペットローンの使い道として対象になるのは、主に下記のようなものです。
- ペットの購入費
- リードやペットケージ、フードボウルなどの生活用品
- トリミング費用
- 病気やケガの治療費
- 定期健診
- しつけ教室の費用
ただし、利用するペットローンによっては、使途がペットの購入費のみに限定されているものもあります。契約しようとするローンはどのような費用に使えるのか、事前によく確認しておきましょう。
そもそもペットを飼うための費用はいくらかかる?
ペットを飼うためには、購入費のほかにもエサ代や医療費、予防接種代など、さまざまな費用が必要です。では、ペットを飼うためにはどれくらいの費用がかかるのか、大まかな費用をご紹介します。
1:ペットの購入費
ペットの購入費は、動物の種類やペットショップによっても異なります。ここでは、よく飼われる犬と猫の場合を見てみましょう。
- 子犬の購入費の目安:約20万円台~約50万円台
- 子猫の購入費の目安:約10万円台~約50万円台
また、ペットを飼うには、初期費用として以下の費用もかかります。
- 生活用品の費用:約2万円~
(ペットケージ、フードボウル、トイレトレー、トイレシート、リードなど) - 畜犬登録:3,000円程度
- 混合ワクチン接種:犬7,000円~9,000円程度、猫5,000円~6,000円程度
- 狂犬病予防接種:約3,000円+狂犬病予防注射済票交付手数料550円
- マイクロチップ情報登録料:オンライン申請300円、紙申請1,000円
- 健康診断:約5,000円~約10,000円(動物病院や健診内容により異なる)
ペットの購入費は、ペットローンの対象になります。ただ、生活用品や予防接種などの費用については、銀行が提供するペットローンでは対象になる場合が多いですが、信販会社の場合は対象外になることもあります。
2:エサ代
アニコムが公表している「家庭どうぶつ白書2023」によると、「ペットにかける年間支出調査(2022年)」では、1年間にかかったフード、おやつ代の平均として、以下のような結果が出ています。
- 犬:66,066円
- 猫:49,103円
犬は毎月5,500円程度、猫は毎月4,000円程度のエサ代がかかります。また、犬の場合、大きさなどによっても食べる量が異なるため、さらに費用がかかる場合があります。
銀行が提供するペットローンではペットの食費も対象になる場合がありますが、信販会社のペットローンでは対象外のこともあるので、事前に確認しておきましょう。
3:万が一のケガ・病気の費用
ペットを飼っていると、病気にかかったり、ケガをしたりすることがあるかもしれません。そんなとき、治療費や手術代、入院費用、通院費用がかかります。また、ペットには人間のような健康保険はないので、かかった医療費は全額飼い主の負担となります。場合によっては、高額な医療費がかかることがあるかもしれません。
ペットローンでも銀行が提供するものは、使途として医療費も対象となる場合が多いです。ただし、信販会社が提供するペットローンは、万が一のケガや病気の費用は対象外になることが多いので注意が必要です。契約するペットローンは医療費が対象外になるときは、貯蓄で備えるか、ペット保険の加入を検討してみましょう。
ペットローンの審査について
ペットローンを契約する際、銀行や信販会社は審査を行います。そのためペットローンを利用するには、ローンの提供先が定めた所定の審査内容をクリアする必要があります。ほかのローンと同じく、重点的に審査されるのは返済能力の有無で、継続する安定収入があるかどうかを確認されます。
審査内容は公表されていませんが、年収や勤務先、勤務形態、勤続年数のほか、信用情報などから総合的に判断されます。
ペットローンは、基本的に無担保ローンです。
ペットローン以外の対処法
ペットローンの審査に通らなかった場合は、ほかの融資を受けられる方法を検討してみましょう。その際考えられる方法は、フリーローン、カードローン、クレジットカードの分割払いです。
フリーローンは使途自由のローンで、ペットの購入でも利用できます。ペットに関する費用の必要額を試算したうえで、返済可能な範囲内で利用しましょう。
カードローンも使途自由のローンで、借入限度額の範囲内であれば何度でも利用できます。また審査が早く、ATMやインターネットバンキングなどを使って返済できます。
アコムのカードローンであれば審査最短20分、最短即日融資が可能です(※)。
また、はじめてのご契約の場合にはご契約の翌日から30日間利息がかからない「30日間無利息キャンペーン 」があります。
ペットの購入費用の一部が足りない場合や病院代などで急な出費が必要な場合など、一時的に借入を行い無利息期間内に完済をすれば利息は一切発生しません。お急ぎの場合には、アコムのカードローンもご検討ください。
(※) お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
クレジットカードを持っているなら、ペットの購入時に分割払いを選択するのもよいでしょう。分割手数料はかかりますが、支払いの負担は軽減されます。
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ペットローンを利用する際の注意点は?
ペットローンを利用する際、注意しておきたいことが3つあります。ペットローンを安心に利用するためにも、注意点を理解したうえで上手に活用しましょう。
即日で借りることができない
ペットローンは、正式な契約前に審査が行われます。審査結果が出るまでには時間がかかり、場合によっては1週間以上かかる場合もあります。そのため、基本的に即日の借り入れはできないので注意が必要です。
ペットローンを利用するときは、余裕を持って申し込みましょう。
金利と返済条件に注意
ペットローンは、銀行や信販会社ごとに金利や返済条件が設定されています。返済期間や返済額、返済方法などをよく確認したうえで利用しましょう。
また、ローンでは金利が高くなればその分返済額が増えます。無理なく返済できるよう、返済額のシミュレーションで月々の返済額や返済総額を確認することも大切です。
ペットローンの適用対象に注意
ペットローンは、ペットの購入費や医療費、トリミング費用など、ペットに関連するもの全般に利用できるものもあれば、使途をペットの購入費に限定しているものもあります。利用するペットローンは何を適用対象としているのか、事前に確認しましょう。
特にペットショップで契約するローンは、ペットの購入費のみに限定している場合があるので注意が必要です。
ペットの万が一に備えるなら
大切な家族の一員だったペットが亡くなった場合、飼い主はきちんと供養してあげようと思うのではないでしょうか。ペットの火葬費用の相場はペットの大きさにもよりますが、小型のペットなら2万円程度から、大型犬ともなると5万円以上かかる場合もあります。このようなペットの葬儀費用に使えるペットローンもありますが、使えない場合はほかの借り入れ手段を考えてみましょう。
例えば、アコムのカードローンは前述の通り、審査最短20分で借入をすることができるので、急な資金が必要になったときに活用できます(※)。また使途が自由なので、ペット関連費用にも利用可能です。さらに、インターネットバンキングやATM、振込などで返済できるので手間はかかりません。ペットに万が一のことがあり、急に資金が必要になったときに利用を検討してもよいでしょう。
(※)お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
まとめ
ペットローンは、ペットの購入費を準備するために利用できるローンです。ペットローンによっては購入費のほか、医療費やトリミング費用などにも利用できるものがあります。
ペットローンは基本的に無担保ローンとなっており、ほかのローンと同様に返済能力の有無を確認されます。ペットローンを利用する際は金利や返済条件、適用対象をよく確認したうえで、無理なく返済できる範囲内で利用するようにしましょう。
執筆者:前佛 朋子
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者
以前ライターだった頃、専門分野を持とうと考え、興味のあった金融知識を活かせるファイナンシャル・プランナーの資格を取得。Webコラムやメルマガなど金融関連記事を執筆するかたわら、家計見直しやライフプラン、保険見直しなどの相談業務をおこなう。ライフイベントに合わせて貯蓄や用途を分類するお金の整理を得意とし、保険や金融商品を売らないファイナンシャル・プランナーとして活動中。