クレジットカードを持つ手
2025.02.03

クレジットカードの支払いが遅れたらどうなる?支払遅れのリスクや防止策を解説! wave

クレジットカードの支払いが遅れると、クレジットカードの利用を停止されたり、他のローンやクレジットカードの審査に影響が出たりすることもあります。この記事では、クレジットカードの支払いが遅れるとどのようなことが起こるのか、また、クレジットカードの支払いに困ったときにはどのような対処法があるのかについて解説します。

  1. クレジットカードの支払いが遅れるとどうなる?
  2. クレジットカードの利用代金を支払えない場合の対処法
  3. クレジットカードの利用代金を支払えない時にやってはいけないNG行動
  4. クレジットカードの支払いの遅れを防ぐ方法
  5. まとめ

クレジットカードの支払いが遅れるとどうなる?

カード 男性 困った様子

クレジットカードの支払いが遅れると、さまざまなリスクが発生します。ここでは、そのリスクについて解説します。

一時的なクレジットカードの利用停止

クレジットカードの支払いが遅れると、クレジットカード会社により期間は異なりますが、概ね支払期日の数日後にはクレジットカードの利用が停止されます。

クレジットカードの利用が停止されると、電気代などの光熱費や携帯電話代などクレジットカードでの支払いができなくなるので注意しましょう。

支払いが遅れているクレジットカードの支払いを行えば利用停止が解除されますが、クレジットカード会社が入金を確認してからの対応になるため、入金から解除まで2~3営業日かかる場合もあるので注意しましょう。

遅延損害金の発生

クレジットカードの支払期日が過ぎると、遅延損害金が発生します。

したがってクレジットカードの支払期日が過ぎた後に支払いをする場合には、遅延損害金も併せて支払う必要があります。

ただし、クレジットカード会社の中には、本来の支払期日に引き落としができなかった場合、翌日~数日後に再度引き落としが行われる、再引き落としの制度を取っているところもあります。再引き落としで支払いが行われた場合には、遅延損害金が発生しないこともあります。

もしクレジットカードの支払期日に支払いが間に合わなかった場合は、念のため、問い合わせ窓口に連絡するなどして、遅延損害金の有無を確認しましょう。

支払いに関する案内・督促状の発送

クレジットカードの支払期日以降、支払いをせずにそのままにしていると、支払いに関する案内、もしくは督促状が送られてきます。

支払いに関する案内や督促状には今回の支払金額および遅延損害金、支払方法や問い合わせ窓口などが記載されています。支払いに関する案内や督促状が届いた場合は、すぐに問い合わせ窓口に連絡しましょう。

問い合わせ窓口では分割払いやボーナス払いなど支払方法が提案されることもあるため、自分で支払うことのできるプランを選択して支払うようにしましょう。もし連絡をせずに支払いが遅れ続けていると、さらなるペナルティが課される場合があります。

個人信用情報機関への登録

クレジットカードの支払いが遅れてしまうと、個人信用情報機関に延滞の記録が登録される場合があり、その情報は日本国内にある3社の個人信用情報機関に共有されます。

信用情報機関の種類主に利用する会社
JICC(日本信用情報機構)クレジットカード会社、消費者金融
CIC(クレジットインフォーメーションセンター)クレジットカード会社、信販会社
KSC(全国銀行個人信用情報センター)銀行

個人信用情報機関に延滞の情報が記録されてしまうと、新しくカードローンやクレジットカードなどに申し込んだ際、審査に悪影響を与える場合があるため注意が必要です。

カードローンやクレジットカードといった金融商品は利用者の信用で成り立っているものであり、金融機関の審査では個人信用情報機関にアクセスして申込者の現在および過去の利用履歴や延滞情報の有無などを確認します。過去に支払いが遅れた事実が記録されていると審査に通らない可能性が高くなります。

自分の信用情報は、個人信用情報機関に手数料を支払えば自分で確認することができるので、不安がある場合には確認するようにしましょう。

関連リンク:キャッシングの審査に落ちないためには?審査のチェックポイントやスムーズに進めるコツも紹介

利用代金の一括請求

クレジットカードの利用は、将来の一定期日まで代金の支払いを待ってもらうという仕組みです。この将来の一定期日まで代金の支払いを待ってもらうことを、「期限の利益」といいます。

支払いが遅れた後、再三の督促にもかかわらず解消されないと、クレジットカードが強制解約される場合があります。強制解約された場合は、期日の来ていない利用代金の残高も含め一括して請求されるので注意しましょう。これを「期限の利益の喪失」といいます。

財産の差し押さえ

さらに支払いの遅れが続く場合には、クレジットカード会社より訴訟が行われる可能性があります。訴訟へ移行するタイミングはクレジット会社により異なります。

その後数カ月の裁判が行われ、敗訴が確定してもなお支払いがされない場合には、差押えが行われます。差し押さえとは、支払いが遅れている人の財産の処分を禁じることです。差し押さえは動産や不動産だけでなく、給与などの債権も対象です。給与が差し押さえられると、毎月の給与の一定額が強制的に差し引かれるという事態も想定されます。

このように支払いの遅れが続くと裁判や差し押さえなどにも発展する可能性があるため、きちんと期日を守り、計画的な利用を心掛けましょう。

クレジットカードの利用代金を支払えない場合の対処法

クレジットカードとカレンダー

クレジットカードの利用代金が支払えないときの対処法は、支払えない原因によって異なります。

まず、単に支払いを忘れた場合は、すぐに引き落とし口座に利用代金を入金しましょう。クレジットカード会社にもよりますが、多くのクレジットカード会社では「再引き落とし」という制度があり、再引き落としの場合には、遅延損害金が付加されず引き落としがされます。利用しているクレジットカードが再引き落としに対応しているかわからない場合は、クレジットカード会社に確認してください。

一方、今は支払えなくても数日待てば支払える場合、クレジットカード会社に連絡して、どのような解決策があるか相談しましょう。

その際、給料日など収入の目処があって後日支払える場合には、クレジットカード会社に支払期日までに支払いができない理由と、いつまでに支払えるのかきちんと説明しましょう。クレジットカード会社に早めに相談すれば、いろいろな対策を提示してくれることもあります。

買い物当初に1回払いを選択していたが、支払いの目途が立たずに一括での支払いが難しい場合は、分割で支払える方法がないかクレジットカードの支払い方法を確認しましょう。後から分割払いやリボ払いに変更できるクレジットカードもあります。

さらにボーナスで支払える目途が立っている場合は、ボーナス払いの利用を検討しましょう。分割払いやリボ払いと違って手数料が発生しない点がメリットです。ただし、ボーナス払いが利用できないクレジットカードもあります。

関連リンク:うっかり残高不足でクレジットカードの引き落としができなかった!どうするべき?

クレジットカードの利用代金を支払えない時にやってはいけないNG行動

クレジットカードの利用代金が支払えない時にやってはいけないNG行動を3つあげます。

① なにも行動を起こさない(督促の無視)

クレジットカードの利用代金が支払えないまま、クレジットカード会社に連絡しないなど、なにも行動を起こさないでいると、ペナルティを受けることになります。 さらに、督促を無視しているとやがて裁判となり、敗訴が確定すると給与などの差し押さえをされることもあります。また、個人信用情報機関に延滞が記録されることとなり、その後のカードローンやクレジットカード、住宅ローンなどの審査に影響がでます。支払いができないと判明した場合には、早めにクレジットカード会社に連絡して、対策を取るようにしましょう。

②クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードで購入したものを現金化業者などに買い取ってもらい現金を得ることです。購入するものは、商品券など現金化する価値の高いものであったり、現金化業者が指定する商品であったりします。 クレジットカードの現金化は、クレジットカード会社の規約違反となる可能性が高いため、発覚した場合にはクレジットカードが強制解約されることもあります。

③ 無登録業者や個人間融資の利用

SNSなどでは、「お金を貸します」などの書き込みがあります。しかしこのような書き込みをする人は、貸金業登録をしていない違法業者(無登録業者)であったり、闇金業者が個人になりすましていたりする可能性があります。 貸金業社はきちんと届出を行い貸金業法という法律の下で貸金業を営んでいますが、無登録業者や闇金業者は、法外な金利や違法な取り立てを行ったり、個人情報を取られ金融犯罪に巻き込まれたりする可能性が高いです。容易に借りられそうだからといって、無登録業者や個人間融資を利用することは絶対にやめましょう。

関連記事:引き落とし口座の残高不足でクレジットカードの支払いができないとどうなる?

クレジットカードの支払いの遅れを防ぐ方法

電卓とカレンダー

クレジットカードの支払いが遅れると遅延損害金が必要になったり、個人信用情報機関に延滞情報が記録されて今後のローン審査で不利になったりと影響が大きいため、支払いを遅れないように事前に対策をしましょう。

ここでは、クレジットカードの支払いの遅れを未然に防ぐための方法として4つご紹介します。

定期的に口座残高やクレジットカード利用代金を確認する

クレジットカードの支払いを遅れないためには、定期的に口座の残高や引き落とされる支払予定金額を確認することが大切です。クレジットカードの支払いだけなら問題なく支払えても、ほかの支払いが多くて口座残高が想定より少なくなっていると、延滞の原因になります。

定期的に口座の残高やクレジットカードの利用金額を確認することで、口座の残高が支払予定金額を下回っている場合でもすぐに入金して延滞を防ぐことができます。

毎月どこかのタイミングで口座をチェックするように習慣化すると、延滞の防止に効果的です。

支払日、引き落とし日を確認する

支払いの遅れを防ぐために、クレジットカードの支払期日や引き落とし日を必ず確認しましょう。クレジットカードの引き落とし日はクレジットカード会社によって異なるため、他のクレジットカードと同じ日に引き落とされると思い込んでいると、口座の残高不足で延滞が発生する可能性があります。

特にクレジットカードを作ったばかりのタイミングは引き落とし日に入金を忘れる可能性があるため、引き落とし日の直前に口座残高をもう一度確認することをおすすめします。

通知機能を活用する

支払いを遅れないためには、スマートフォンなどの通知機能を活用する方法も有効です。スマートフォンのリマインダー機能を利用すれば引き落とし日の直前に口座残高を確認でき、不足があれば入金して支払いの遅れ防止に効果的です。

また、クレジットカードのアプリによっては、月ごとの引き落とし予定代金と利用明細などを通知する機能があるため、スマートフォン画面でアプリの通知がきたことがわかるようにしておくと便利です。

特にクレジットカードの支払いが、主な日常の支払いになっている方は、うっかり支払いを忘れてカードが利用停止にならないためにも通知機能の活用をおすすめします。

延滞防止にも活用できる!アコムの「myac」

アコムでクレジットカードを利用している場合、クレジットカードの支払い遅れを防ぐなら、スマホアプリ「myac」の活用をおすすめします。

myacはアコムを初めて利用する方はもちろん、すでにアコムを利用中の方にもおすすめできるアプリです。

カードローンの利用状況や返済期日のお知らせ機能だけでなく、クレジットカードの情報もアプリで確認できる機能が搭載されています。

アコムではクレジットカード「ACマスターカード」を提供しており、カードローンとクレジットカードの両方を利用することが可能です。

返済期日の3日前(※)と当日にプッシュ通知でお知らせしてくれるので、口座への入金忘れを未然に防止できます。

(※)アコムの休業日を除いた3日前

カード不要で借入・返済の手続きや増額の手続きまで行えるため、全てのアコムユーザーにおすすめです。

まとめ

クレジットカード券面

クレジットカードの利用代金が支払えないとわかった場合は、支払日前であれば支払日の変更をしたり、リボ払いなどにして支払金額を減らしたりするなどの方法があります。もし支払期日を過ぎてしまった場合には問い合わせ窓口に相談して、早期に支払いが遅れた状態の解消を図りましょう。

支払いの遅れを放置すると個人信用情報機関に延滞情報が記録され、他のローン審査などにも影響します。支払えない場合の対処方法はいろいろあるので、自分にあった方法を選択してください。ただしNGな行動をしないように気をつけましょう。

監修者:高柳 政道

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級 金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。 企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。

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