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2024.10.24

運転免許の教習所の費用をローンで払うことはできる?申込方法や流れを解説! wave

運転免許を取りに教習所へ通いたいけれど、まとまったお金がないため、免許取得を先延ばしにしている場合もあるでしょう。しかし、「運転免許ローン(教習所ローン)」というものがあることをご存じでしょうか。ここでは、運転免許ローン(教習所ローン)について、その内容と利用するメリットやデメリット、申し込みの流れなどを解説します。

  1. 教習所(自動車学校)の費用はいくらかかる? 
  2. 運転免許ローン(教習所ローン)とは?
  3. 運転免許ローン(教習所ローン)のメリット・デメリットは?
  4. 運転免許ローン(教習所ローン)の種類は?
  5. 運転免許ローン(教習所ローン)で事前に準備するもの・確認事項
  6. 運転免許ローン(教習所ローン)の申し込みの流れ
  7. 運転免許ローン(教習所ローン)の支払額・支払期間のイメージ
  8. 教習所(自動車学校)の費用を抑えるポイントは?
  9. まとめ

教習所(自動車学校)の費用はいくらかかる? 

はじめに、合宿免許と通学免許でかかる費用の目安と、別途かかる費用をご紹介します。

合宿免許・通学免許の費用の目安

合宿免許通学免許
普通車AT約18万円~約32万円約25万円~約32万円
普通車MT約20万円~約34万円約25万円~約35万円

●合宿免許費用に含まれるもの
入学金、適性検査料、教習料金(学科・技能)、教材費、効果測定料、検定料、宿泊費、食費、交通費、卒業証明書発行料、写真代など  

●通学免許費用に含まれるもの
入学金、教習料金(学科、技能)、教材費、検定料、卒業証明書発行料など

別途費用となるもの(合宿・通学共通)

追加補習1回約5,000円~
検定再試験約5,000円~
仮免学科再試験1,700円
仮免許証申請交付料2,850円 ※合宿免許費用に含まれる場合あり
キャンセル料教習所による:1回3,000円~

合宿免許の場合には、技能教習や検定回数の上限などの保証があり、保証の範囲内であれば追加費用は不要です。ただ教習所によって費用の詳細や保証内容が異なるので、事前によく確認しておきましょう。

教習所(自動車学校)の費用の支払方法は?

教習料金などの支払方法は、現金一括払いのほかにも、現金分割払いが可能です。また、教習所によってはクレジットカード払いや銀行振込、デビットカード払い、キャッシュレス決済ができるところもあります。さらに、多くの教習所では、運転免許ローン(教習所ローン)を利用することができます。 通う予定の教習所で、利用できる支払方法を確認しておきましょう。

運転免許ローン(教習所ローン)とは?

運転免許ローン(教習所ローン)とは、運転免許の取得費用を支払うためのローンです。通学免許と合宿免許のどちらでも利用することができます。

通常、運転免許ローン(教習所ローン)は満18歳以上の人が対象となっているため、まとまったお金を持っていない学生でも利用できます。また、運転免許ローン(教習所ローン)のなかには、返済開始時期を最大6ヶ月程度遅らせることができる「スキップ払い」ができる場合もあります。

ただし、利用の際には銀行や信販会社による審査が行われるため、審査に通らなければ利用できない点は留意しておきましょう。

消費者金融のローンも運転免許取得のための資金に役立て可能

運転免許の取得費用を対象にしているローンは、前述の通り、一般的には運転免許ローン(教習所ローン)となります。ただ、消費者金融が扱うカードローンは利用目的に制限はなく用途が広いので、運転免許取得費用のために利用することも可能です。融資までの期間や金利、保証人の有無など、ローンの内容を比較し検討してみるとよいでしょう。

運転免許ローン(教習所ローン)のメリット・デメリットは?

木の車の画像

運転免許ローン(教習所ローン)を利用する前に、どのようなメリット・デメリットがあるか確認しておきましょう。

運転免許ローン(教習所ローン)のメリット

運転免許ローン(教習所ローン)には、次のようなメリットがあります。

  • まとまったお金を持っていなくても、取りたいタイミングで免許を取得できる
  • 返済開始時期を遅らせるスキップ払いが利用できる場合がある

教習所に通うには、教習料金などを一括払いする必要があります。しかし、まとまったお金を用意できなくても、運転免許ローン(教習所ローン)を利用すれば、免許を取りたいタイミングで教習所に通うことができます。

また、スキップ払いを利用できるものであれば、たとえば就職やアルバイトで定期収入が見込まれるタイミングで返済を始めることも可能です。

運転免許ローン(教習所ローン)のデメリット

運転免許ローン(教習所ローン)には次のようなデメリットがあるので注意しましょう。

  • 金利分も加えて返済するので返済総額が増える
  • 返済が滞ると信用情報に影響する

運転免許ローン(教習所ローン)を利用するには、銀行や信販会社の審査に通る必要があります。審査の結果によっては運転免許ローン(教習所ローン)を利用できないこともあります。また、ローンを利用する場合には、金利がかかります。返済金額には利息が加わるため、一括での支払いに比べて返済総額が多くなります。

さらに、返済が滞ると信用情報に異動情報が載り、他のローンを契約するときにも影響が出るので、きちんと返済計画を立て滞りのない返済を行うように注意が必要です。

運転免許ローン(教習所ローン)の種類は?

車のローン

運転免許ローン(教習所ローン)には3つの種類があります。ここでは、それぞれのローンの特徴について解説します。

銀行系のローン

銀行など金融機関が扱うマイカーローンのなかには、運転免許の取得費用にも利用できるものがあります。銀行系のローンは比較的金利が低く、利用限度額が高めに設定されています。一方で、ほとんどの金融機関では貸付条件として、継続的に安定した収入が求められます。そのため、安定した収入がない人は審査に通らない可能性があります。

信販系のローン

信販会社が扱う運転免許ローン(教習所ローン)は、保証人を立てることができる場合があります。そのため、利用する本人が安定した収入のない学生や主婦(夫)でも、安定した収入がある親や配偶者を保証人として審査を受けることができます。また、スキップ払いが利用できるため、家計状況にあわせて返済を始めることができます。

ただし、信販系ローンは銀行系ローンに比べ、金利が高めに設定されています。教習所によっては信販会社と提携し、教習所の窓口で運転免許ローン(教習所ローン)を契約できるところもあるため、申込前に確認しましょう。

大学生協のローン

教習所に通う本人が大学生であれば、大学生協のローンを利用するのもひとつの方法です。これは満18歳以上で、生協の組合員であれば利用できるローンです。信販系ローンよりも金利が低く、固定金利のため、返済金額は支払い完了まで変わりません。

ただしこのローンは、大学生協ローンと提携している教習所でなければ利用できません。また、親権者が連帯保証人となり審査を受ける必要があります。

運転免許ローン(教習所ローン)で事前に準備するもの・確認事項

運転免許ローン(教習所ローン)に申し込む際は、次の書類を準備する必要があります。

  • 収入(所得)を証明する書類
    (所得証明書、給与明細書、源泉徴収票、確定申告書、課税証明書など)
  • 本人確認書類
    (マイナンバーカードなど)
  • 資金の用途が確認できる書類
    (教習所費用の見積書、請求書など)

所得証明書とは前年の所得を証明する書類で、会社員なら給与明細書や源泉徴収票が利用できます。課税証明書は住民税額が掲載されている書類で、役所で入手することができます。

学生や主婦(夫)が申し込む場合は、親権者や配偶者の収入を証明する書類が必要になることがあります。また、ウェブサイトから申し込む際は、氏名、年齢、住所などの基本情報を入力します。

運転免許ローン(教習所ローン)の申し込みの流れ

契約書を書く

運転免許ローン(教習所ローン)を申し込む際の手順は以下のようになります。

(1)申し込み
氏名、年齢など必要事項を入力します。

(2)審査

審査にあたり、本人確認書類などの必要書類を提出します。必要書類は郵送ではなく、スマートフォンからアップロードするところもあります。

(3)審査結果の連絡
審査を通過したら、教習所で入校の申し込みをします。

(4)借入
登録した口座へ借入金が振り込まれます。

審査の結果が出るまでに時間がかかる場合があるので、運転免許ローン(教習所ローン)は余裕を持って申し込むようにしましょう。

運転免許ローン(教習所ローン)の審査に落ちてしまうことはある?

運転免許ローン(教習所ローン)は、申し込みをすると金融機関や信販会社が審査をおこないますので、申込者の状況によっては、審査に通らない場合もあります。

審査に落ちる原因は、継続的な安定収入がない、他社にも多額の借り入れがある、信用情報機関に過去の延滞情報の記録がある、などが考えられます。ただ、審査に落ちた理由は教えてもらうことはできません。

運転免許ローン(教習所ローン)の支払額・支払期間のイメージ

運転免許ローン(教習所ローン)を利用して25万円を借り入れた場合、月々の返済額や支払総額がどうなるのか、支払い回数別の目安をご紹介します。(※金利9%の場合)

●借入額が25万円で12回払いの場合

支払総額分割手数料初回の支払金額2回目以降の支払金額
262,350円12,350円22,550円21,800円

●借入額が25万円で24回払いの場合

支払総額分割手数料初回の支払金額2回目以降の支払金額
274,100円24,100円11,900円11,400円

●借入額が25万円で36回払いの場合

支払総額分割手数料初回の支払金額2回目以降の支払金額
286,200円36,200円9,700円7,900円

出典: 大学生協事業連合 関西北陸地区

支払回数が多くなれば、月々の返済金額は少なくなります。しかし支払回数が増える分、分割手数料が増えるため、支払総額は高くなります。返済金額を少額にすれば月々の負担は減りますが、一括払いよりも多くの金額を支払うことになるので、現状の収入を考慮した上でどの支払方法が適しているのか検討をしましょう。

ローンを組むときは利用条件をよく確認をしたうえで、月々の返済金額だけを見るのではなく、金利や返済総額も確認することが重要です。金利が高ければ、その分手数料が増え、最終的に返済の負担も大きくなります。

運転免許ローン(教習所ローン)を扱う会社のホームページで、返済のシミュレーションを行うことができますので、借入金額と金利から月々の返済金額や返済回数、返済総額などを確認するようにしましょう。そのうえで家計状況を確認して、きちんと返済していけるかどうかを見極める必要があります。

教習所(自動車学校)の費用を抑えるポイントは?

運転免許パンフレット

教習所に支払う費用はまとまった額になるため、支払いに不安を感じる人もいらっしゃるでしょう。しかし、入校時期やプランによっては費用を抑えることもできます。

教習所には、閑散期と繁忙期があります。繫忙期とは、高校生が卒業する2月や3月、あるいは学生の夏休みにあたる8月や9月になりますが、この時期は教習料金が高くなります。そのため、学生が少なくなる閑散期に入校すれば、費用を抑えられることがあります。

また、教習所によっては割引プランを用意しているところがあります。たとえば大学生なら、大学生協の組合員になれば割引料金で利用できます。また、教習所によってはキャンペーン期間中に割引やキャッシュバックが受けられるところもあるので、事前に確認しましょう。

さらに、通学免許よりは合宿免許の方が費用は安くなる傾向があるので、まとまった時間が取れる場合は、合宿免許に参加を検討してみるのもよいでしょう。また、運転免許ローン(教習所ローン)を利用する際は、頭金を用意できると借り入れを減らせるため、返済の負担が軽減されます。

そのほか、仮免試験や学科試験、卒業検定は、落ちると再試験の費用が必要になります。また、仮免試験や卒業検定は再試験を受ける前に一定時間の補習が必要となり、追加費用がかかります。費用を抑えるには、教習所で受ける試験は一度で合格を目指したいものです。

まとめ

運転免許の教習所でかかる費用は、一括払いのほかにも、クレジットカード払いや分割払いが選択できます。また、まとまった費用を準備できない場合に備えて運転免許ローン(教習所ローン)の利用を検討してみましょう。ローンを利用する際はメリットやデメリットを押さえつつ、繁忙期を避けるなど費用を抑えるためのポイントも事前に確認しておきましょう。  


執筆者:前佛  朋子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者 以前ライターだった頃、専門分野を持とうと考え、興味のあった金融知識を活かせるファイナンシャル・プランナーの資格を取得。Webコラムやメルマガなど金融関連記事を執筆するかたわら、家計見直しやライフプラン、保険見直しなどの相談業務をおこなう。ライフイベントに合わせて貯蓄や用途を分類するお金の整理を得意とし、保険や金融商品を売らないファイナンシャル・プランナーとして活動中。

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