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2025.04.11

おまとめローンは総量規制の対象外!どんなメリットや注意点があるのかわかりやすく解説 wave

おまとめローンは、複数の借入をひとつにまとめることのできる返済専用の金融商品です。

通常、貸金業者のカードローンは総量規制の対象であり、年収の3分の1を超える借入をおこなうことはできません。一方、おまとめローンの場合は、年収3分の1以上の金額をまとめられるケースもあります。

この記事では、おまとめローンが総量規制の対象外なのかについて解説し、利用条件やメリット、注意点も解説します。

  1. おまとめローンは総量規制の対象外なのか
  2. おまとめローンの利用条件
  3. おまとめローンのメリット
  4. おまとめローンの注意点
  5. まとめ

おまとめローンは総量規制の対象外なのか

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おまとめローンは、複数の借入をまとめることのできる返済専用の金融商品です。

消費者金融や銀行などで取り扱われており、複数の借入をまとめることで、利息負担や支払総額を少なくできたりする可能性があります。

利用方法の例として、下記のように3社から借入があるパターンで解説します。

  • A社から50万円借入、金利18%で毎月12,000円を返済 
  • B社から20万円借入、金利17%で毎月8,000円を返済 
  • C社から30万円借入、金利18%で毎月8,000円を返済

借入金額の残高合計は100万円、毎月の返済金額の合計は、28,000円です。

これを、新たにD社のおまとめローンを利用し、金利15%で毎月21,000円を返済する、というのがおまとめローンの仕組みです。

今回の例では、金利は15%に下がり、返済金額の負担は毎月7,000円減りました。

上記の例からもわかるように、おまとめローンは借入残高を段階的に減少させる借入として「例外貸付」に該当するため、総量規制の対象外です。

年収300万円の人は貸金業者から借入できるのは100万円が上限ですが、おまとめローンでは100万円を超える借入金額でも1つにまとめられる可能性があります。

ただし、おまとめローンもカードローンと同様、希望する金額が必ず融資されるわけではありません。申込者の属性情報(氏名や住所、勤務先情報など)や信用情報(他社借入状況など)を考慮したうえでの審査により決定されます。


関連リンク:総量規制対象外の借入とは?どのような貸付があるのか紹介!
関連リンク:限度額(借入可能額)とは?シミュレーションや増額の手続きも紹介

おまとめローンの利用条件

おまとめローンには審査がある

おまとめローンは一般的に返済に特化した商品であるため、通常のカードローンとは異なる利用条件があります。

主な利用条件は以下の2つです。

  • おまとめローンの金利が現在の借入先よりも低いこと
  • 1ヶ月の返済金額が借り換え以前の返済金額と同額以下であること

また、おまとめローンで借入できる利用限度額は「おまとめする金額」のみです。

通常のカードローンと違って追加での借入はできず、一度契約した後は返済するのみとなる点も覚えておきましょう。

追加で借入したいなら新たにカードローンなどの金融商品に申し込むことになりますが、すでに総量規制以上の借入をまとめている場合は審査に通らない可能性が高いです。

アコムの借換え専用ローン

複数のローンを借入していて毎月の返済金額や利息負担を軽減したい場合に利用できるのが、アコムの借換え専用ローンです。

アコムの借換え専用ローンは、消費者金融での借入やクレジットカードでのキャッシングをまとめる(※)ことができます。

(※)審査の結果契約できない場合もあります。
(※)本商品は返済のみです。追加の借入はできません。
(※)貸付金額は申し込み時の借換え対象となるローン残高(元金のみ)の範囲内に限ります。
(※)銀行カードローン、クレジットカードのショッピング利用は対象外です。
(※)返済期間などの返済計画によって総返済金額が増加する可能性があります。

借入を1社にまとめることで毎月の返済金額が軽減され、返済計画を立てやすくなります。

アコムの借換え専用ローンの商品概要

契約極度額1万円~300万円
貸付利率(実質年率)7.7%~18.0%
資金使途貸金業者債務の借換え
返済方式元利均等返済方式
返済期間・返済回数借入日から最長12年3ヵ月・1~146回
担保・連帯保証人不要
遅延損害金(年率)
※賠償額の元本に対する割合
20.0%

複数の借入をまとめ毎月の返済金額や利息負担を見直したい方は、ぜひアコムの借換え専用ローンをご検討ください。

借換え専用ローンへのお申し込みはこちら

おまとめローンのメリット

借換えのメリット

おまとめローンには、「返済の管理がしやすくなる」、「金利が下がる場合がある」といった2つのメリットがあります。

返済管理がしやすくなる

おまとめローンを利用することで、毎月の返済管理がしやすくなります。

複数社から借入をしていると、それぞれの借入先の返済日に最低返済金額以上の返済をしなければなりません。

しかし、借入先をひとつにまとめれば、毎月1社のみ返済すればよくなり、返済計画も立てやすくなります。

金利負担が軽減される場合がある

おまとめローンを利用することで、それまで複数社から借入をしていたときと比べて金利負担が軽減される場合があります。

貸金業法によって、貸金業者からの借入にはお金を借りるときの上限金利が決められています。

貸金業法の上限金利

借入残高上限金利(年率)
10万円未満20.0%
10万円以上100万円未満18.0%
100万円以上15.0

例えば、A社から50万円、B社から60万円借りている場合、上限金利はA社、B社ともに18%です。

一方、おまとめローンを利用してA社、B社の借入をひとつにまとめることで、1社での借入残高が110万円となるため、金利は年15%以下になります。

このように、1社の借入残高が増えると金利が下がる場合があります。

おまとめローンの注意点

借り換えのデメリット

おまとめローンには、「返済期間が長くなると利息が増える場合がある」、「まとめられない場合がある」といった2つの注意点があります。

返済期間が長くなると利息が増える場合がある

一般的に、利息は、「借入残高×借入利率÷365日×利用日数」で計算されます。つまり、返済期間(利用日数)が長くなると、利息も増えることになります。

おまとめローンで金利が下がったとしても、返済期間が長くなってしまうと利息が増え、総返済額が増えてしまう可能性もあります。

利息負担を減らすためには、おまとめローンを利用した場合でも早期完済を目指すことが大切です。

まとめられない場合がある

便利なおまとめローンですが、まとめることができない借入もあります。

例えば、アコムの借換え専用ローンは、消費者金融での借入やクレジットカードでのキャッシングのみまとめることができます。銀行からの借入やクレジットカードでのショッピング利用は、まとめることができません。

おまとめローンごとに対象となる借入の種類が違うため、事前に取り扱う金融機関のローン概要を確認しておきましょう。


関連リンク:借り換えローン(消費者金融の乗り換え)にデメリットはある?

まとめ

おまとめローンをイメージした画像

おまとめローンとは、複数の借入をひとつにまとめることのできる金融商品です。

おまとめローンは総量規制の対象外であり、年収の3分の1以上の金額でも1社にまとめることができる場合があります。

また、おまとめローンを利用することによって「返済の管理がしやすくなる」、「金利が下がる場合がある」といったメリットがあります。

ただし、「返済期間が長くなると利息が増える場合がある」、「まとめられない場合がある」といった注意点もあります。

アコムの借換え専用ローンは貸金業法に基づくおまとめローンであり、消費者金融からの借入、クレジットカードでのキャッシングが、おまとめの対象となります。

メリットと注意点を確認したうえで、おまとめローンを比較検討してください。

借換え専用ローンへのお申し込みはこちら

監修者:高柳 政道

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DCプランナー2級 金融コラムニストとして資産運用・生命保険・相続・ローン商品・クレジットカードなど多岐にわたる執筆業務と監修業務に携わり、関わった記事案件は500を超える。 企業に属さないFPとしても活動し、客観的な立場から投資・保険商品の選び方を中心に情報発信を行う。

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