カードローン利用中に転職や退職で勤務先や年収が変わったらどうする？

カードローンのご利用中に転職をした場合、登録している情報の変更について、どうすれば良いのか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

カードローンのご利用中に転職や退職、引越しといった理由で登録している情報に変更があった場合は、カードローン会社への変更届出が必要です。

そこでこの記事では、カードローンご利用中に転職・退職した場合の対応方法や、カードローンのご利用に及ぼす影響について解説します。

転職によって年収が減少してしまった場合の影響についても触れていくので、転職や退職をした(する)という方はぜひ参考にしてください。

転職したらカードローン会社への届出が必要

カードローンのご利用中に、カードローン会社へ登録した情報に変更があった場合は、届け出る必要があります。

アコムでは、会員規約として第10条第1項「会員は、当社に届出ている氏名、住所、電話番号、携帯電話番号、勤務先、勤務地または振替口座等に変更があった場合は、すみやかに当社に所定の届出書または当社が適当と認める方法により届出るものとします」としており、登録情報の変更を求めています。

また、第12条第1項では「次のいずれかに該当する場合には、当社からの通知、催告がなくても当然に当社に対する債務について期限の利益を失い、残債務全額をただちに支払う」とし、その該当項目として「住所、勤務先変更の届出を怠るなど、会員の責めに帰すべき事由によって当社に会員の所在が不明となったとき」と明記しています。

一般的に、登録情報の変更をせずに会員の所在が不明になった場合など、カードローン会社が重大だと判断した場合は、残債をただちに返済しなくてはいけないといった規定を設けています。それほど、カードローン会社にとって、登録されている会員の情報は重要だということです。

転職や退職、生活環境などの変化によって登録している情報に変更があった場合は、速やかに変更手続きを行ってください。

ここからは、転職した場合の勤務先や住所など個人情報の変更手続き方法について解説していきます。

登録情報を変更する方法

カードローン会社の登録情報を変更する一般的な方法としては、インターネット、電話、郵送、来店があります。カードローン会社によって変更手続きの方法は異なるので確認が必要です。

アコムでは、転職などにより勤務先が変わった場合、スマホアプリか電話で変更手続きがとれます。

アコムの公式スマホアプリ「myac」より会員ログインをした後、会員ログインメニューにある「各種変更のお手続き」より変更手続きを行ってください。

電話で変更手続きをする場合は、アコム総合カードローンデスクへご連絡ください。

勤務先以外の登録情報が変わった場合

氏名や住所、連絡先が変わった場合も、速やかにカードローン会社への変更届出が必要です。勤務先情報の変更と同様に、インターネット、電話、郵送、来店といった方法で変更手続きを行います。

住所などの登録情報が変更されていない場合、重要なお知らせが届かない場合もあるので早めの変更を心掛けましょう。

転職がカードローンのご利用に及ぼす影響

転職をした場合、契約極度額の変更など、カードローンのご利用に影響がある可能性があります。

また、カードローン会社によっては、改めて在籍確認が行われるケースもあります。なお、転職後に増額の申請をした場合、転職先の情報をもとに再審査が行われます。

審査の結果、契約極度額などが変更になる場合もあるので留意しておく必要があります。

転職によって年収が変わる場合

特に契約極度額が変更になる可能性があるのが、転職によって年収が変わる場合です。

貸金業者のカードローンの場合、審査は総量規制の影響を受けます。総量規制により、貸金業者からの貸付は原則としてご利用者の年収の3分の1を超えてはならないと定められています。

例えば、年収が450万円だった場合、総量規制が定める貸付の上限額は150万円です。

しかし、転職により年収が300万円へ減少してしまった場合、貸付の上限額は100万円となります。転職した時点ですでに100万円超の契約極度額が設定されていた場合、転職後の審査も総量規制の影響を受けるため、契約極度額は100万円以下に変更されます。

反対に、転職によって年収が増加した場合は、契約極度額を変更できる可能性があります。契約極度額の引き上げをご希望の場合は、増額審査にお申し込みいただくことで、ご利用枠を引き上げ、追加お借入が可能となります。

このように、転職によって年収が変わった場合に、お借入できる金額が変更になる可能性があります。

また、銀行のカードローンは、総量規制の対象外とされているものの、総量規制の趣旨をふまえた契約極度額の設定を考慮するといった審査態勢の整備が進められています。

そのため、銀行のカードローンであっても、転職後に年収が変わる場合は契約極度額が変更になる可能性があります。

カードローンご利用中に退職した場合

カードローンのご利用中に退職し、収入がなくなってしまった場合、貸金業者のカードローンではお借入ができなくなるため、注意が必要です。

「本人に安定した収入がある方」を貸付対象としたカードローンでは、退職によって収入が見込めない場合、再び仕事に就き、安定した収入を得るまではカードローンのご利用を続けることができなくなります。

これは先述した総量規制の影響により、貸金業者は収入がない方を貸付対象とすることができないためです。貸金業者のカードローンをご利用する場合は、収入があることが必須条件になります。

ただし、仕事を再開した場合は、カードローン会社に届出をすることで、ご利用を再開できる場合もあります。

アコムでは、カードローン条項として第23条第5項「新たな貸付の停止を行った後、当該事由が解消されたことが認められた場合には、当社の判断により、新たな貸付の停止を解除することができる」としています。

まとめ

転職や退職など、登録した情報に変更があった場合は、速やかにカードローン会社への届出が必要です。

転職や退職をした(する)という方は、カードローン会社への変更届出を忘れずに行ってください。