人間尊重の精神に基づくダイバーシティの推進
「人間尊重の精神」とは、お客さまや社員はもちろんのこと、株主やビジネスパートナーといった全てのステークホルダーに対して常に感謝の気持ちを忘れず、お互いが尊重し合える関係性を築いていくことを意味しています。全ての人の基本的人権を尊重することを行動の基本とし、性別、年齢、障がい、婚姻、国籍などの様々な違いをお互いが尊重し、認め合い、それを受容することによって、あらゆる人々が能力を最大限に発揮し、活躍することを推進します。
対応するSDGs
主な取り組み内容とその方向性
主な取り組み内容 | 目標および取り組みの方向性 |
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働きやすい職場環境づくり(健康経営の推進、多様な働き方の検討) | 長時間労働者数(月間残業80時間超)2024年度末0名 |
エンゲージメント向上のための「ビジョン浸透プログラム」の実施 | 社員意識調査スコアの向上 |
女性社員の活躍推進(ダイバーシティ推進) | 女性管理職比率の向上 |
障がい者支援 | 障がい者雇用率(法定率の遵守) |
文化・芸術支援 | アコム“みる”コンサート物語を継続開催 |
はじめたいこと、はじめよう!プロジェクトの実施 | 「はじめて応援キャンペーン」を2024年度までに3回実施 |
取り組み内容紹介
エンゲージメントの向上
エンゲージメントサーベイの実施
2019年から、株式会社リンクアンドモチベーション(以下、「リンクアンドモチベーション」)が提供する従業員エンゲージメント調査(※1)を実施しています。当社は、「期待度」と「満足度」のギャップが大きい項目を組織の課題として捉え、様々な改善をおこなっています。
2023年3月には、リンクアンドモチベーション主催の「ベストモチベーションカンパニーアワード2023(企業表彰)」及び「モチベーションチームアワード2023(部署表彰)」の両アワードで、それぞれ第4位と優秀賞を受賞しました。「ベストモチベーションカンパニーアワード」は、リンクアンドモチベーションが2022年に従業員エンゲージメント調査を実施した企業の中からエンゲージメントスコア(※2)の高い企業が表彰されます。当社は、「部下への支援行動」「職場の一体感」に対する「期待度」と「満足度」がとても高い水準となっており、この結果が受賞に結びついたと考えています。
今後も、より働きがいのある職場環境の整備を推進してまいります。
ビジョン浸透プログラム
「全てのステークホルダーの期待に応えつづける」というアコムのビジョンを全社員に浸透させるため、ビジョン浸透プログラムをおこなっています。
このプログラムは、社員同士が自分自身の言葉で相手にビジョンを伝え、対話を通じて理解を深めることで、更なるビジョンの浸透を目指しています。なお、このプログラムには役員から一般社員まで、すべての従業員が参加しています。
健康経営
健康経営宣言
当社は「人間尊重の精神」「お客さま第一義」「創造と革新の経営」を企業理念に掲げており、その実現のためには、役職員全員が心身ともに健康でやりがいと高いエンゲージメントを持って業務に邁進することが重要と考えます。役職員およびご家族が活き活き過ごせるよう『今日よりも明日幸せになれる』環境づくりに取り組んでまいります。
2021年10月20日 制定
アコム株式会社 代表取締役社長
木下政孝
健康経営の推進
当社は、従業員が心身ともに健康であることが従業員の幸福と企業の発展につながると考え、2021年10月に「健康経営宣言」を制定し、従業員が「幸せに活き活き働ける」環境づくりに取り組んでいます。
健康経営推進体制
当社では、代表取締役社長の健康経営に対する方針(健康経営宣言)のもと、人事部担当役員、人事部、衛生委員会、産業医、健康保険組合等が連携して健康経営推進体制を整備しています。また、定期健康診断、ストレスチェック、社員意識調査のデータなどに基づいて社員の健康増進に効果的な施策を推進しています。
主な取り組み
健康経営を推進するための取り組みを以下の通り実施しております。
取り組み内容 | |
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プレゼンティーズムの測定(※3) | ・2023年実績35.8%(目標値34.5%) |
「こころ」と「からだ」のサポート | ・管理監督者を含む労働時間管理による過重労働防止 |
・各階層別研修へのメンタルヘルスのケアカリキュラム導入 | |
・衛生委員と協働で健康経営施策を協議、実施 | |
・事務所安全衛生状況確認実施 | |
生活習慣病予防およびがん対策 | ・健康診断(二次検査)の受診時間の勤務扱い |
・一般保健指導、特定保健指導の就業時間内実施 | |
・人間ドック、がん検診の費用補助 | |
・健康ポータルを活用した運動習慣や食生活改善支援 | |
・運動習慣定着のためのウォーキングイベント、社員主催の健康イベント実施 | |
・健康リテラシーの向上に関する施策(eラーニング等)の実施 | |
・お取引先様と共同開催の健康経営イベント実施 | |
禁煙支援 | ・ニコチネルパッチ費用補助 |
・禁煙チャレンジ支援(健康ポイント) | |
・就業時間内禁煙 | |
感染症対策 | ・インフルエンザウィルスワクチン集団接種および費用補助 |
魅力ある職場づくり | ・社員意識調査の実施 |
仕事とプライベートの両立支援 | ・各種有給休暇の整備 |
・育児休暇の一部有給化 |
(※3)プレゼンティーズムとは、健康問題が理由で生産性が低下している状態を指します。数値が低いほど生産性が高くなります。
WHO-HPQ式を用いて、2,448名に対し実施いたしました(回答率96.4%)。目標値は全体平均です。
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お取引先様と共同開催の健康経営イベント
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社員主催の健康イベント
健康課題 「従業員の喫煙者率」
以前に比べると喫煙者率は減少してきたものの、いまだ高い喫煙者率となっています。喫煙習慣は様々な健康被害の危険因子となるため、喫煙率を下げる必要があります。
事業主・産業医・健康保険組合と連携し、社員の禁煙チャレンジを後押し
- 禁煙者と非喫煙者に対する定期的なインセンティブ付与(健康ポイント)
- 衛生委員会や社内イントラネット・メールにより、喫煙による健康被害の情報を周知
- 世界禁煙デーに合わせたポスター掲示により禁煙推進
- ニコチネルパッチの費用補助
健康経営に対する実績と目標
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 目標 | ||
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定期健康診断 | 受診率 | 100.0% | 100.0% | 99.6% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
喫煙者率 | 31.8% | 30.5% | 26.9% | 25.4% | 24.4% | 23.0% | |
一般保健指導実施率 | 44.9% | 33.8% | 28.5% | 38.5% | 34.8% | 50.0% | |
特定保健指導実施率 | 93.2% | 93.8% | 93.1% | 96.2% | 97.7% | 84.0% | |
ストレスチェック | 受検者率 | 85.5% | 93.8% | 94.7% | 93.0% | 96.9% | 97.0% |
医師面接実施率 | 14.2% | 14.8% | 13.4% | 16.7% | 17.5% | 18.0% | |
健康投資施策への従業員の参加状況 ※4 | - | 96.6% | 97.9% | 97.9% | 73.4% | 100.0% | |
従業員ヘルスリテラシーの状況 ※5 | - | - | - | - | 99.3% | 100.0% |
(※4)健康ポイント登録者数
(※5)健康経営に関するeラーニングの受講率
健康経営優良法人の認定取得
2024年3月には、従業員の健康維持・増進を支援するためのさまざまな取り組みが評価され、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人2024」に3期連続で認定されました。引き続き、従業員およびご家族が活き活きと過ごせるよう『今日よりも明日幸せになれる』環境づくりに取り組みます。
福利厚生
多様な福利厚生制度
「人間尊重の精神」を企業理念の一つとしているアコムでは、社員一人ひとりのライフプランを実現するための環境を整えています。ライフプラン実現の基礎である健康管理や休暇制度はもちろんのこと、結婚・妊娠・出産・育児や住居などに関する、多様な福利厚生制度がそろっています。
2024年には、福利厚生表彰・認証制度「ハタラクエール」で「優良福利厚生法人(総合)」を受賞しました。本受賞は2022年度に続き3年連続の受賞となりました。今後も、社員一人ひとりが「今日よりも明日、さらに幸せになれる会社」を目指し、環境改善への取り組みを継続します。
人材育成
新入社員研修や昇進昇格をした社員に実施する「階層別研修」、業務に必要な知識を身につけるために実施する「テーマ別研修」、将来の経営幹部候補人材を計画的に育成するための「選抜教育」など多様な研修を実施しています。
ワークライフバランスの推進
育児・介護との両立支援の取り組み
次世代育成支援プログラムの取り組み
アコムは、「次世代育成支援対策推進法」に基づく基準適合一般事業主として、厚生労働省東京労働局より認定を受け、次世代認定マーク「くるみん」を取得しています。アコムでは、社員が仕事と子育てを両立させることができる働きやすい環境を作ることによって、すべての社員がその能力を十分に発揮することを目標に、今後も安心して仕事ができるよう「仕事と育児の両立支援」 をおこないます。
柔軟な働き方
社員のワークライフバランスの推進に向け、時間単位年休や一部の部室においてフレックスタイム制などを取り入れています。また、季節休暇を通年で取得可能にするなど、社員の柔軟な働き方を支援する制度の導入をおこなっています。
ダイバーシティの推進
女性活躍推進の取り組み
当社は、多様な人材の能力・アイディア・価値観等を尊重し、一人ひとりが活躍できる環境を整備しています。2022年度は、公募により集まった「女性活躍ワーキンググループ」において、女性社員が自らの視点で女性活躍に関する施策を検討し、役員向けに提言を行いました。提言された複数の施策は、人事部と協働して実装に向けて進めています。また、自律的にキャリア形成に取り組む必要性を女性社員自身が認識し、コンフォートゾーンから一歩踏み出すチャレンジを支援する研修制度、「Woman Career Program」を新設しました。
キャリアアップ支援の取り組み
有期契約社員の正社員等への転換や、職務・勤務地等が限定された「限定職」から様々な職務・勤務地等を経験することを前提とした「総合職」へのコース転換を可能とすることにより、従業員のキャリアアップを支援しています。
障がい者雇用の取り組み
アコムでは、障がい者雇用を実施(2022年3月31日時点、2.6%)しています。また、障がいのある社員に対する相談窓口を設置し、業務を行う上で困っていることや相談を受け付ける等、雇用継続率の向上にも取り組んでいます。
定年退職者雇用の取り組み
社員のライフプランの多様化を踏まえ、継続勤務を希望する社員のセカンドライフ支援のために、定年により退職した社員をあらためて採用する再雇用制度を導入しています。
はじめたいこと、はじめよう!プロジェクト
アコムは長らく「はじめてのアコム」をキーメッセージとしてマーケティングをおこなってきましたが、「はじめて」を応援するかたちはカードローンの領域に留まりません。明るい未来に向けた新しい一歩を踏み出す人々を応援し、誰もがやりたいことに挑戦できる社会を実現するために、「はじめたいこと、はじめよう!プロジェクト」を実施しています。このプロジェクトでは、「新しいことに挑戦したい」と感じている方々を募集し、選ばれた方に対して、各領域の プロフェッショナルである「はじめてコーチ」を派遣することで、コーチと二人三脚で「はじめて」に挑戦する機会を提供するなどの活動をおこなっています。
はじめたいこと、はじめよう!プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。
社会貢献活動方針
アコムは、経営の基本的な理念として、創業の精神に「信頼の輪」を、企業理念に「生活文化の向上に貢献する」を掲げております。社会貢献活動においても、この理念に基づいて、社会福祉、地域貢献等、さまざまな活動を通じて、地域社会と良好な関係を築きつつ、「身近なアコム」と「社会に調和した企業市民」を目指しております。
文化・芸術支援活動
アコム“みる”コンサート物語
全国各地で地域市民の方々を招待して「アコム“みる”コンサート物語」を開催しています。1994年に第1回目の公演を開催してから既に260回を超え、約24万人の皆さまに楽しんでいただいています。このコンサートは色彩豊かな「影絵」と、ピアノトリオ(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)による「生演奏」、そして「語り」を組み合わせた独創的な芸術です。またコンサートの特徴は、“バリアフリーコンサート”として開催していることです。舞台上では手話通訳を取り入れ、客席には車イス専用の座席を充実させるなど、誰もが一緒に楽しむことができる工夫をしています。
また、障がい者支援の一環として、アコム“みる”コンサート物語でご来場者の方にお渡しする景品は開催地の授産施設などで作られた商品を用意しています。加えて、パンフレット等の封入は東京都大田区の知的障害者就労施設に委託しています。
アコム“みる”コンサート物語の活動内容が評価され、「メセナアワード(※)2018」において優秀賞を受賞しました。