セロ弾きのゴーシュ

宮沢賢治は37年という短い人生の間に、多くの作品を残しました。そのなかでも『セロ弾きのゴーシュ』は、宮沢賢治が最後まで推敲を重ねた最も完成度の高い作品であるといわれています。「“みる”コンサート物語」では、芸術性の高いこの作品と、素晴らしい幻想的な影絵が組み合わされ、さらに生演奏と語りが加わることによって、不思議な世界が創られます。

物語のあらすじ

セロ弾きのゴーシュ イメージ
宮沢賢治の名作童話「セロ弾きのゴーシュ

ゴーシュは楽団の一員でセロを弾いていますが、一番演奏がへたでした。家に帰っても一人で練習を繰り返していると、ねこがゴーシュを訪ねてきて、「トロイメライ」を弾いてほしいと頼みます。しかし、ゴーシュは「インドの虎狩り」という曲を弾いて、ねこを追い返します。

次の夜、カッコウがやってきて「ドレミファを教えてください」と頼みます。また次の夜には病気の子ネズミをつれた母ネズミがやってきて、ゴーシュのセロを聴くと病気が治るので、弾いてほしいと頼みます。ゴーシュはネズミのためにセロを弾きます。

いよいよ演奏会の日がやってくると、ゴーシュの演奏は見違えるほどじょうずになっていました。

  • セロ弾きのゴーシュ シーン1
    また次の日にはたぬきの子が…
    そのまた次の日にはねずみの親子が…
  • セロ弾きのゴーシュ シーン2
    町の公会堂では楽団の演奏会が開かれようとしています…
  • セロ弾きのゴーシュ シーン3
    カッコウが「ドレミファを教えて下さい」とやってきます。

そのほかの演目

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